坂田先生は、現在、熊本に住まれていますが、大阪在住時に、正食クッキングスクールに通われて師範科を卒業されています。大阪の十三にある参加型オーガニックカフェ×コミュニティスペース「カフェスロー」と関わり、体験ワークショップや環境トークライブなどの活動をされていました。 今回のお話のテーマは「森が守られる仕組みをつくる」です。 「食と森。食べものというのは、塩以外はすべて命あるものをいただくということなんですけど、森というのはいのちの源なんです。落ち葉が分解されて、養分になって、森が豊かになるんですけど、雨で養分が流れて行きます。流れた先にあるのが海。そこの海が豊かになることで、牡蠣が育つ。小魚が育ち、それを食べる魚が育つという循環を繰り返すわけです。まさしく「森は海の恋人」ですね。「エジプトはナイルの賜物」という言葉もあります。毎年大水があって、上流から黒土を運んでくれて農作物ができる。森と食は強く関わりがあるものなのです」
「昔は、森と生活は深く関わっていて、ないと困るものでした。江戸時代の村八分で一番しんどいのは何かというと、村の共有林とか共有の場所に入れなくすることだったんです。それは、共同の水が使えないと畑ができない。共有林に入れないと燃料の確保ができない。食事の煮炊きができなくなり、やがて村にいられなくなってしまう。村で暮らす人たちの、命を支えてくれるものが森だったんです」 森がはたしてきたさまざまな役割、森の現状、森林保護の問題、森が守られない原因、多面的機能をお金に換える、森を守るためにできることについて、プロジェクターを使った講義が行われました。 講義終了後、質疑応答の時間に、開けた窓から雀の子どもが迷い込んできました。なんとかつかまえることができて、心配そうに見守る親のいるところに、逃がすことができるというハプニングがありました。「ここも森になりましたね」と坂田先生が締めくくると、会場は笑いに包まれました。 (Terry)