ブログ「マクロなポケット」Blog

【免疫力UP情報】マクロビオティックの原点を探る④

【免疫力UP情報】
過去のむすび誌や正食出版発行書籍から抜粋してご紹介致します。
第29弾は「むすび誌2018年1月号」より特集「新たなむすび直しのへ」の中からマクロビオティックの原点を探るの記事をご紹介します。(全4回)。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

ナトリウムとカリウムの均衡
「夫婦アルカリ論」というのは、ナトリウムとカリウムがあたかも夫婦であるように助け合ってはたらくことで、食物の栄養が吸収される、ということです。

 左玄は、人間や動物の乳はそれだけで赤ちゃんを大きく育てられることから、乳の成分に近い食物が理想と考えました。その結果、ヤギの乳や牛乳のナトリウムとカリウムの成分量に近い穀物が玄米とわかったのでした。

 さらにナトリウムとカリウムの差が、玄米などの中庸に近づくようバランスをとることが大事と考えて、ナトリウムの多いものを食べたら必ずカリウムに富んだものを食べると提唱しました。

 とくに日本人は、海に囲まれているためナトリウムが過剰になりがちなので、できるだけカリウムの豊富な野菜を多く摂り、ナトリウムの多い魚や肉を少なくすべきとしました。

 診療所の「石塚食療所」では、患者の食事内容を確かめて、食のバランスを正すよう、食事指導をしていました。

 

左玄の訓えに生き方を学ぼう

 私たちは左玄の教えを未来にどうつなげていけばいいのでしょうか。

 岩佐さんは「現代社会においてこの先、人の健康と地球の環境に対してどのような知恵を出していくかが問われています。石塚左玄が121年前に『食育』の重要性を訴えた訓(おし)えは、家庭や地域でのあるべき食生活を諭していますが、現代においても人・地域・社会・国・世界・地球の健康と環境を思う、予防医学であり健康増進の医学思想でもあると言えます。左玄の訓えから、これからの未来に向けた私たちの生き方を学び、実践し幸せな家庭と日本を創っていきたいものです」と話しています。

 最後に、左玄の食養の流れを汲む正食協会と本誌へのメッセージもいただきました。
 「石塚左玄の121年前の熱き思いが12年前に食育基本法となり、4年前には和食が世界遺産に登録されました。しかし日本人の日々の食生活は悪化の一方と思えます。ここ数十年で世界で最も激変した日本人の食に対して石塚左玄が提唱した『正食』、そして世界に広められたマクロビオティックをしっかりと伝え続けてきた正食協会に感謝し、『むすび』701号を新しいスタートとして、これからも以前に増して期待するものです。必ずや左玄と皆さまの夢が実現することでしょう」


一覧へ戻る

  • 2023年10月12日 17時38分更新
  • ブログカテゴリー: