ブログ「マクロなポケット」Blog

【免疫力UP情報】心の力が 医療を変える⑤

【免疫力UP情報】
過去のむすび誌や正食出版発行書籍から抜粋してご紹介致します。
第27弾は「むすび誌2015年12月号」より心の力が医療を変えるの記事をご紹介します。(全12回)。
-----------------------------------------------------------------------------------
副交感神経をしっかりはたらかせる生活を

西洋医学とホリスティック医学 アプローチにこんな違いが
 心と体について、竹林さんはまず、西洋医学とホリスティック医学・統合医療との違いを説明しました。簡単にまとめると―
 最後の項目について竹林さんは「例えば、がんや高血圧、糖尿病、内科で診るような患者も、心理療法などで心の状態を改善することで症状がよくなったりします。逆に、うつ病や精神的なストレスの症状も、ヨガやエクササイズなど、体を動かすことによってよくなったりします」と解説しました。


精神生理学的ストレスケアで 自ら治し方を学ぶクリニック
 竹林さんの心療内科クリニックはもちろん「ホリスティック医学・統合医療」の立場ですが、五年前から薬は一切使わず、自由診療による治療をしています。
 さらに、患者にはまっ先に「うちでは治しません」と宣言するそうです。「自分で治せるので、治し方を勉強して下さい」というわけです。
 「自分で治せる」とはどういうことでしょうか。竹林さんはそのために「自分で変えることができる」三つの要素として、行動、思考、栄養を挙げました。
 行動、思考、栄養の側面から、自ら病態自体を改善するために必要な方法を習得することを目標にするのが、精神=心と生理学=体の両方を絡めたアプローチ「精神生理学的ストレスケア」です。
 精神生理学的ストレスケアは、健康を維持するために人に備わっている「治癒システム」を自ら高めることで、症状や病気が改善するという自己治癒モデルに基づいた方法、ということです。

エネルギーを使う交感神経 副交感神経で充電して再生
 まず「行動」。
 体と心をつないでいるものとして、竹林さんは自律神経系と内分泌系ホルモン、免疫系の三つによるネットワークを挙げました。「いわゆる自然治癒力とか自己治癒力というのは、この三つのバランスがとれている状態とも言えます」
 その中で、自分自身で変えることができるのは自律神経で、自律神経には交感神経と副交感神経があります。
 「交感神経は、主に日中、体の中の細胞に必要な酸素と栄養を送る必要があるので、心拍数を早くしたり、血圧を上げたりと、非常に忙しくはたらいています。とくに緊急事態や戦うときは大活躍しますが、その代わりエネルギーをすごく消耗します」
 交感神経が使ったエネルギーを充電するのが、副交感神経のはたらきです。
「リラックス状態のときにはたらいて、エネルギーを再生してくれる副交感神経が、日常的にきちっとはたらくような生活をしていれば、ストレスがあったとしても、あとは自分の力で乗り切っていくことができます」
 しかし私たちは知らず知らずのうちに緊張を強いられているだけでなく、現代の高度情報化社会がそうした傾向をますます強めています。

【免疫力UP情報】心の力が 医療を変える⑥へ

-----------------------------------------------------------------------------------
竹林直紀(たけばやし・なおき)
1957年生まれ。関西医科大学、九州大学で心身医学の研修を受けたあと渡米し、ホリスティック医療・統合医療を研究。2005年、神戸にナチュラル心療内科クリニックを開院。また医科大学や看護大学の非常勤講師として、ホリスティック医学・統合医療を教えている。
  • 2023年01月20日 17時18分更新
  • ブログカテゴリー: