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【免疫力UP情報】お口から考える食育⑥

【免疫力UP情報】
過去のむすび誌や正食出版発行書籍から抜粋してご紹介致します。
第26弾は「むすび誌2016年10月号」よりお口から考える食育の記事をご紹介します。(全12回)。
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口を開けばいびきが出やすい
 以上の話から、岡崎さんは、「あごの小さな子どもたちや、『いー』したときに下の歯が見えない子どもたちが、将来、睡眠時無呼吸症になる可能性が高い」と指摘しました。
 最近、岡崎さんは乳幼児健診に来た保護者に対して、「子どもがいびきをかくかどうか」を尋ねるようになったといいます。
 すると、「舌がまったく見えない子とか、ちょっと噛み合わせがおかしい子は、けっこういびきをかく」ことがわかりました。
 口を閉じた状態では、ふつう舌は上の前歯の裏側、口の中の天井部分にべったりとつき、舌の先が下の前歯の先端に当たっています。口を閉じて寝てもそれは同じです。
 ところが、口を開けて寝ると、舌が下の前歯の裏側に当たらなくなり、そのぶん舌が後ろに落ちてしまいます。そうして気道が狭くなり、周りの壁が震えていびきをかきます。
 年をとれば、口の周りの筋肉が弱ってきて、いびきをかきやすくなりますが、子どもでも、口を開けて寝たらいびきをかきやすいのです。それが進行すると、睡眠時無呼吸症になります。
 岡崎さんによると、ブルドッグなどの小型犬も、眠っているときにいびきをかくものが多いそうです。小型犬が短命といわれるのは、睡眠時の無呼吸とも関係があるかもしれないということでした。

「あ」が「お」の口になる子ども
 歯茎が目立ったり、口をポカンと開けていたりと、以前はあまり見かけなかった子どもたちが、いつの間にか私たちの周りに増えてきました。
 そうした変化の裏には、どうやら大きな問題がひそんでいそうだということが、岡崎さんの話を聴くうちにわかってきました。
 「先日、ある幼稚園で、子どもに『あーの口してごらん』と言ってしてくれた口を見ると、『あ』の口ではなく、『お』の口にしか見えない子がいました。『あ』の口をした子はほっぺたが軟らかいのに、ほっぺたが硬い子はそれに引っ張られて、縦の『あ』=『お』の口になっている。こういう子はたぶん流し込み食べをしています。奥歯でものを噛んでないんだろうなと思います」
 流し込み食べ―そこに一つの原因がありそうです。

【免疫力UP情報】お口から考える食育⑦

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岡崎好秀(おかざき・よしひで)
1952年大阪生まれ。愛知学院大学歯学部卒。大阪大学歯学部小児歯科学科を経て、84年より岡山学院大学部・歯学部附属病院小児歯科講師を務める。2013年に岡山大学を早期退職し、国立モンゴル医科大学歯学部客員教授ん就任。専門は、小児歯科、障害児歯科、健康教育。著書に「カミカミ健康学 ひとくち30回で107さい」(少年写真新聞社)「カムカム大百科 歯科医から見た食育ワンダーランド」(東山書房)など
  • 2022年08月04日 17時32分更新
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