ブログ「マクロなポケット」Blog

【免疫力UP情報】ビューティーアップ講座7①

【免疫力UP情報】
昨今、世間を騒がす新型コロナウイルス。
こちらのコーナーではコロナに負けない身体づくりのための情報を、
過去のむすび誌や正食出版発行書籍から抜粋してご紹介致します。
第3弾は「むすび誌2019年5月号」「しんちゃんのよろず相談室」より、ビューティアップ講座7の回です。(全2回)

----------------------------------------------------------------------------------

ローフード15年で体温34.5度

 
望診法で手や足をさわることが多いのですが、体だけでなく手足など末端が冷えている人が多いですね。
 先日は体調が悪くて相談に来られたのですが、どんな食事をしているのかを聞くと、15年近くローフード、つまり生菜食をしてきたと言っていました。
 野菜はカリウムが多く、カリウムは体内のナトリウム、つまり塩分を排出する働きがあります。
ナトリウムは収縮の働きがあり、血管や毛穴を縮めて体から熱を逃がさないようにしているわけです。
適切な塩分を摂らずにカリウムたっぷりの生野菜を続けていれば、血管が広がって血圧が下がり、毛穴が拡がってそこから気、つまり熱を逃がし続けます。冷えるのは当然です。

火を使って調理することで進化してきた人類

 こんなとき私はこう言います。
 「野菜は細胞壁が硬くて消化吸収に時間がかかります。吸収率が悪い草を食べている馬や羊、牛などは、こういう理由から一日中食べていなければならない。
 私たち人間はさらに過酷でした。力が弱く、木の上をすばしっこく渡り歩くお猿さんにさえ勝てない。
嗅覚は犬にかなわず、走るのも遅い。眼も鳥にかなわない。
私たちが類人猿の時代は、これらほかの動物に見つからないようにとにかく逃げ惑いながら、やっと食べ物にありつけていました。
 ところが森林火災などで焼けた穀類や豆、野草を見つけて食べることを知って、ガラリと変わります。
火を通すと味が良くなることに気がついたのですね。それだけでなく寄生虫の心配がなくなります。
その時代の人間は、寄生虫が原因で命を落とす人も多かったのですね。
 またほかの動物が残したものを食べているわけですから、食中毒や伝染病を起こしやすかったのですが、火を通すことでその心配が激減します。
そしておいしい米や麦、野草(野菜)の種を持ち帰って栽培することを覚えます。
 火を使って調理するようになりましたから、消化吸収のエネルギー効率が良くなり、それに伴って生食をしていたときに比べて腸が短くなり、その代わりに脳が発達したと言われています。
 つまりお猿さん(類人猿)から人間に進化したのは、火を使って調理するようになったからと言われています。
 夏の暑いときは体を冷やす生食は構わないけれど、通常は火を通したほうが良いんですよ」と。

肉食過多の米国では体を冷やすものを推奨

 手足をはじめ、体が冷えていることもあってか。若い女性にも温泉が大人気です。
年を取ると体が冷えるのですが、本来体温が高いはずの若い人がどうして冷えるのでしょう?
 最近では国産の果物より輸入の果物が多く食べられるようになりました。
下の図はアメリカ国立がん研究所が示した「デザイナーフーズ」です。こういうものを食べると健康に良いですよ、と言っているわけですね。
上のニンニクや生姜を除けば、みんな体を冷やすものばっかり!
 アメリカは肉の消費量が日本の10倍と言われています。肉は体を熱くしますから、アメリカ人にはこのような体を冷やすものが健康に良いと推奨されるわけですね。
 「ローフード実践者を対象に行った調査では、45歳以下の女性のうち30%が、無月経症状を起こしがちであることがわかった」(ウィキペディアより)。
 つまり不妊の原因の一つも、体の冷えにあると思いますよ。


がん予防に効果のあるとされる野菜がピラミッド形に並べてあり、
上に行くほどがんの抑制効果が高いとされます。

加熱でも壊れにくいビタミンC
 
ビタミンCは熱に弱いと思っている方がとても多いですが、どうやらそうでもなさそうです。
 前述したように、牛や馬などの草食動物は腸に草の細胞壁を壊す微生物がいますが、人間には存在しません。
そこで野菜を煮込んでスープとして加熱して食べるのが一番良いと言われます。
ビタミンCは、考えていたよりも加熱で消失する割合が少ないことがわかりました。
 また、小豆にはプロビタミンCというのがあって、体内に入ってからビタミンCの働きを良くするのです。
 ご存じのように、小豆は加熱して食べますが、プロビタミンCは壊れることはありません。生の果物や生野菜にこだわる必要はないというわけです。
 和食では野菜の煮物をよく食べますが、それで何か問題が起きるということはなかったわけです。

ビューティアップ講座7 ②へ
-----------------------------------------------------------------------------------
山村慎一郎(やまむら・しんいちろう)
1949岩手県年生まれ。77年、岩手山麓で自然食品店を始め、80年に盛岡市に移転。99年渡米しクシインスティチュートMCTを卒業。帰国後、ゴーシュ研究所を設立し、東京を拠点に全国で食事指導や講演会などの活動を展開。マクロビオティックの学校と代替医療の診療所、宿泊施設の設立を目指している。正食協会理事。