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岡部賢二先生の「陰陽五行による季節の養生と手当て・望診法」を開催

 

10月7日土曜日、正食協会の理事・岡部賢二先生の「陰陽五行による季節の養生と手当て・望診法」の第四回目が開催されました。今回のテーマは、「秋の養生法と望診法(肺・大腸系)~大根を使った手当法~」です。

秋口になると弱りやすい臓器である肺・大腸系の望診と、肺・大腸系をよくする大根を使った手当ての中で、第一大根湯と第二大根湯のやり方と効能効果についてのワークが行われました。

 

 

肺・大腸系の肺は呼吸器を管理しているので、呼吸器疾患が今から増えます。肺・大腸がセットになって肺・大腸系という経絡を構成していますが、肺・大腸系が弱りやすい時期が秋ということで9月から11月ぐらいです。この時期は咳、痰、はなみず、気管支炎、喘息といった呼吸器のトラブルが増えます。

 

それから、大腸は皮膚管理していると五行では捉えるので、秋口に乾燥しだすと、アレルギー、アトピー性皮膚炎、粉吹き肌とか乾燥肌を中心とした肌荒れなど皮膚に関した様々なトラブルが出やすいんですね。

 

 

夏場に冷たいものを摂りすぎると、その疲れが9月くらいから出やすいです。朝晩少し冷え始める頃から肺・大腸系の疲れが出やすいですので、その前の季節の夏場にあまり冷たいものを摂りすぎないというのが大事な予防対策です。

これから体を温めるような食材、温める飲み物とか、体内にたまった水をうまく出してあげる、利尿効果のあるものを摂ると、こういう水毒というものが抜けていきます。

 

水毒というものが、冷えるとたまりやすく、9月、10月ぐらいに水毒症という形で出やすいです。ちょうど排水溝に汚れがつまって水が流れないと、だんだん溢れかえって水漏れが起こる、水はけが悪くなって、水漏れ状態が起きるのが咳とか洟水ですよ。

喘息というのは水を取ってあげないと、呼吸ができなくなるような状態になることですけど、そういう時に水抜き剤というのが必要ですね。

 

 

本当は皮膚から汗が抜ければ、水毒は解消できるんですけど、寒くなると毛穴が閉じて汗がかきにくくなる。この時期発汗すれば水毒は抜けるんですよ。皮膚と呼吸器というのは、表裏の関係なので、たまってしまった呼吸器の水を抜くためには、何よりも発汗というのがすごく大事。皆さん汗をかく生活していますか?

私は毎日かいていますよ。それは冷や汗とか脂汗というものですが….。よくない汗なので、健康的な汗をかいてください。(笑)

 

発声する、歌を歌うというのも、呼吸器にたまった水を抜けやすくしてくれます。あと運動というものも発汗を促して水毒を抜いてくれる。皮膚は乾燥すると水が汗として抜けなくなることから呼吸器に水がたまるような水毒症が出てきやすいです。

 

次回12月2日(土)は、このシリーズ最終回。「冬の養生法と望診法(腎・膀胱系)~小豆、こんにゃく、海藻を使った手当て~」です。是非ご参加ください。

 

  • 2017年10月09日 11時46分更新
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