ブログ「マクロなポケット」Blog

長野県松本市の康花美術館に行ってきました

 

「むすび」誌で、連載「映画は万華鏡」を 執筆していただいている須藤正親先生にお会いして来ました。長野 003.jpg

長野県松本市北深志に、夭折した画家の娘さんの 私設美術館が昨年9月にオープンしたのです。

その康花美術館は、雪化粧したアルプスを背景に映える 松本城を通り抜け、しばらく歩いたところにありました。 長野 010.jpg

幼い頃に、ネフローゼ症候群を発症した康花さんは、 入退院を繰り返しながら、絵を描き続けました。 その後、本格的に絵画の道に進まれて、 それまでの油彩に加え、多摩美術大学在学中は版画制作を専攻して、 表現の世界を広げました。 長野 021.jpg

国際的な評価も高まって将来を嘱望される一方で、 晩年の2年間は病床での生活を余儀なくされ、 日本・フランス現代美術世界展で入賞を果たし、 20095月、30歳で帰らぬ人となりました。

美術館の2階建てのスペースに、多くの遺作から選ばれた、 約50点が展示されていました。

晩年を過ごした麻績村の風景を描いた水彩画や、 心象風景を鉛筆で描いたモノトーンの作品などを、 須藤先生の解説をお聴きしながらゆっくりと観賞しました。

「先日、たった一つの作品だけを、もう一度観に来られた 学生さんがおられました」と須藤先生。

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素晴らしく天気が良い日でした。自然光が入る館内の空間は、 とても心地よく静かさもあって、特別な時間を過ごすことができました。

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美術館の見学が終わった後、須藤先生に 「近くにマクロビオティックのレストランがあるので行きましょう」と、 お食事を誘われました。

お昼をまわった時刻ですが、きりりと冷えた空気の街を歩きました。

古い商家のような佇まいの建物に誘われて入ると、 中はシックな造りのレストランでした。

黒くてどっしりしたパンに、フルーティなオリーブ油をつけて じっくり味わっていると、最初の料理が運ばれてきました。 長野 024.jpg

大げさに表現すると、畑がそのままお皿にのっかってきた料理・・・。 周りにかけられた黒い食材が(料理の説明をよく聞いていませんでした)、 まるで土のようです。畑(?)に突き刺さるように盛り付けられていた ミニキャロットを、思わず手で引き抜いて口に入れてしまいました。

根と葉を同時に味わう楽しさ。

アボガドのソースと一緒に食べる地野菜がフレッシュで新感覚。 とてもおいしくて、この料理がメインディッシュでもいいなと思ったほどです。

長野 026.jpg こちらは、湯葉ときのこの一皿。 原木しいたけと海苔の一品もとても風味がよかったです。

最後は、豆乳とりんごのデザートと、本物のコーヒーでフィニッシュ。

軽いランチメニューでしたが、大満足でした。

康花美術館

YASUKA MUSEUAM OF ART

390-0872

長野県松本市北深志二丁目1-27

TEL/FAX0263-31-0320

休館日 9月~11月 月・火曜日

    12月~2月 月~木曜日

マクロビオティックに基づくナチュレフレンチ

ヒカリヤ ニシ

390-0874

長野県松本市大手4-7-14

TEL:0263-38-0186

水曜定休日 (Terry)

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Macropocket(正食協会事務局)

JAPAN MACROBIOTIC ASSOCIATION

https://www.macrobiotic.gr.jp/

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  • 2013年02月17日 09時53分更新
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