ブログ「マクロなポケット」Blog

Terryの中級日記5

今日も雨。。 湿気が多くて、くせ毛の私にはかなり大変な季節ですが そんな私も、雨の日の紫陽花を見るのが大好きで 自宅から会社までの道のりで、 沢山咲いている道を探し、「紫陽花ロード」 と勝手に名づけて 雨の日はその道を通るのが秘かな楽しみです さて中級も5回目となりました。 今回はどんなお料理でしょうか? *************************

どんよりとした雲が空を覆っていて、

この季節の典型的な天候が続いています。

気温がそれほど高くないのが救いでしょうか。

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そうこうしているうちに、来週は夏至を迎えます。

やっと日が長くなって喜んでいたのに、

もう下降線をたどるというのがさびしいな。

梅雨も明ける7月の末あたりに

夏至をもってきていただけないでしょうか

・・・ぶつぶつ。

 

今日の担当は、藤井美千代先生で二度目です。

今回も講義からのスタートです。

「季節に合わせた食生活というテーマです。

春は、春の野菜、野草、山菜で冬のあいだ身体にたまった

古い油や毒素を出しましょう。

陰性の強いものが多いので調理法と食べすぎには要注意です。

夏は酸味を利用し、夏野菜で身体を冷やし、

外気との調和をとりやすくします。

ただし、現代は夏といえどもエアコンのおかげで

冷えるので注意が必要です。

秋は、冬に向かって身体を温める準備をして、

一足先に整えておきます。

冬は、寒さに耐える身体づくりのために、

こってりしたものや根菜とかおもちをいただきます」。

 

マクロビオティックは旬を大切にする考えが

基本にあるのがよく理解できます。

季節にフィットした快適な身体で

暮らすライフスタイル。

年中世界の食べものが溢れているからこそ、

旬の野菜は何か、を学びたいものです。

 

さてさて、今日のメニューは、

ハトムギ入りご飯、

小豆かぼちゃ、

人参のドレッシングサラダ、

ごま塩、

ひえ(雑穀の稗です)ドーナツ。

 

「イボ取りで有名なハトムギですが

消化機能を高め、利尿作用を促し、

美肌効果があり、漢方薬でも使われています」

確か漢方ではヨクイニンという呼び名だったはずです。

ハトムギ入りご飯のハトムギは硬いので、

一晩水に浸けたものを使いました。

玄米の10%の量のハトムギは浸けた汁ごと入れます。

 

「小豆かぼちゃは、大事な食養料理のひとつです。

ちゃんと覚えてください。

病気じゃない方も体のお掃除に、

月に2回食べるといいですね」

使う材料は、小豆、昆布、かぼちゃと塩。

小さくハサミでカットする昆布が

あちこちに飛ばないようにするには、

軽く火であぶるといいと教わりました。

昆布の水分が出るからということです。

なるほど、なるほど。

かぼちゃは種だけ取って、綿も使います。

小豆が煮えて柔らかくなったら塩を入れ、

一口大に切ったかぼちゃを入れました。

蓋をしないまま、水を足しながらひたすら

グツグツ土鍋で炊いて、

仕上げは汁気を残して火を消しました。

この汁気を残すのが正食協会スタイルということです。

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人参のドレッシングサラダは、

人参、大根を細切り、

キャベツは大切りにして

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さっと湯通ししました。

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人参をすりおろし、玉ねぎのみじん切りに梅酢を加え、

(低温で圧搾した香りの少ない)ごま油を混ぜて、

ドレッシングにしました。

 

ひえドーナツは、

レーズンを粗いみじん切りに刻み、

熱湯をかけて戻します。

洗ったひえは炊いて蒸らしました。

小麦粉にレーズン、炊いたひえを加えて

木べらで混ぜました。水は入れないのです。

手にくっつかないように少し油を手に塗って、

リング状に仕上げて油で揚げました。

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「ごま塩も、とても大事なので

最後に説明をもってきました。そのほうが頭に残るでしょ。

酸化した血液を中和して、玄米に足らない栄養分を補えます」

 

乾いたすり鉢に、焼いてサラサラにした塩を入れて、

小麦粉の手触りになるまですりこぎで力強くすります。

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炒った黒ごまを加えて、

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今度はすりこぎの重みだけで、

祈るような気持ちで丁寧にすります。

 

体の弱っている人に愛情を込めて、

という意味だといいます。

 

「こんなんで、ちゃんとすれるのかな」

と不安になるほど軽いタッチでした。

途中、岡田校長が来られて直伝を見る

幸運な機会を得ました。

軽やかなリズムが、長年のキャリアを彷彿とさせます。

同じテーブルの女性が

「私、校長の直伝受けました」と早速のアピール。

「機械で作られた商品と違って、

出来上がりは美しくないかもしれませんが、

味は全く違います」と藤井先生。

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お楽しみの食事の時間です。

小豆かぼちゃを口に入れ、味わいます。

テーブルの人たちと顔を合わせて「おいしいね!

と声を揃えて言いました。

ほんのりした小豆の甘みと塩味の

コンビネーションと申しましょうか、

外食でこのような味はありませんね。

かぼちゃも甘い。

こんなにおいしくて糖尿病によいのなら、

病人食として続けるのに苦になりません。

 

祈る心で作ったごま塩をかけて、

ハトムギご飯を噛みしめます。

やさしくておいしくて、体によさそう。

 

子どもの頃からずっと苦手な人参ですが、

すりおろした人参を使ったドレッシングを

人参やキャベツにかけたサラダは、

別の食べもののように喉を通りました。

さっと湯通しした野菜もなかなかいいものですね。

日本人は伝統的には生の野菜を食べてこなかったと

いいますから、それなりの理由があるのでしょう。

 

ひえドーナツも、

しっとりもちもち感があって、なかなかのものです。

レーズンの甘さだけで充分。

最近、市販の誕生日ケーキをいただきましたが、

ちょっと甘すぎると思います。

 

いつも思うのですが、この教室でいただく食事は、

なんでこんなにおいしいのでしょうか。

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これはぼくだけの感想ではありません。

校長の「穀物の働き」をテーマにした講義を聴きながら、

小皿に残ったごま塩を少しずつ箸でつまんで味わっていたら、

あまりのおいしさに全部食べてしまい、

一緒に学ぶ同士のおじさんにびっくりされました。 **************************

  • 2011年06月18日 16時05分更新
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