ブログ「マクロなポケット」Blog

Terryの中級日記4

気がつけばもう6月。 少し前に年が明けたと思ったのに・・ 大人になるにつれ、月日の流れを 早く感じるようになりました。 毎日同じようでも今は今しかない! 大切に時間を使おうと1年の折り返し 地点で気持ちを新たに 頑張っていこうと思います Terryさん今回は中級4回目。 メニューは春の食材から夏の食材へ 少しづつ移行してきています。 さて、どんなお料理が出来たのでしょうか? ************************

台風2号が温帯低気圧に変わって過ぎ去り、

台風一過の爽やかな青空が・・・

と言いたいところですが

早々と入梅してしまい

どんよりとして空が低いさえない天気です。

 

昨年より12日ほど早い

梅雨の季節になりましたが、

その分早く明けるということではない、

ということなので、長い梅雨空を覚悟しました。

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米をはじめとする農作物にとっては、

絶対に必要な雨なので

文句ばかり言ってはいけないことは

分かっているのですが、ついつい。

とはいえ、気温も湿度もまだ高くなく、

薄いジャケットを着て

街を歩けるのが快適で気分がいいです。

さまざまな節電対策を考えなくてはならない

今年の夏は、果たしてどのような展開となるのでしょうか。

 

5月最後の日、中級4回目の授業です。

今回も初めての講師で、金子多重美先生。

三重県の名張から来られていて、

地元でネットワーク教室もされているとのこと。

メニューは、梅粥、しぐれ味噌、かた焼きそば、

きゅうりとわかめのごま酢和え、

水無月(デザートの名前です)の5品。

 

名前からしてさっぱりとした酸味が

今の季節に合いそうな梅粥は

「梅が入ることで水気がべたべたするので、

炊く時に水を少なめにすること。

後でお好みや体調によって調整してください」

と最初にコツを言われました。

圧力がかかったらすぐに弱火にするのが

普通の玄米との違いです。

40分経ったら火を止めて自然放置。

蒸気が抜けたら混ぜ過ぎると

ねばりが出るので要注意。

「解毒作用もある梅干しは小さくちぎって、

種も一緒に入れて炊きます。

食べる時に、その種がはいっていた人

は大当たりです」(笑)とさらりとユーモアが入ります。

梅干しは時節柄、少しずつでも

ひんぱんに摂りたいものですね。

 

「しぐれ味噌は、

食養料理の鉄火味噌

(ふりかけです)の惣菜版です。

瑞々しくて甘くておいしい新タマネギを使いましょう」

「この味噌は、パスタソースやソーメン、

和え物、豆腐に載せるとか

いろんな用途があるので楽しんでください。

教室では細かいミスは気にせず

全体の流れを覚えることが大切です」

と先生のアドバイス。

 

ごぼうを細かい笹がきにして蒸し煮します。

みじん切りにした玉ねぎ、蓮根、人参を炒めてから

味噌を少しの水で溶いて

炒めた野菜の上に載せて、

さらに土生姜のみじん切りをその上に載せて、

ガスマットを使ったとろ火でなんと

1時間蒸し煮しました。

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こんなに長い時間の蒸し煮は初めてなので、

いつも一緒に学んでいる同士のおじさんが

蓋を開けては、金子先生の声が響きます。

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「開けたらだめですよ!」。

ぼくは笑いをこらえきれずに何度も吹き出しました。

 

かた焼きそばは、中華料理で言うフライ麺でしょうか。

パリッと揚げた麺に

あんかけのスープがかけられたものですね。

教室では天日乾燥した焼きそば用乾麺を茹でて

油で揚げました。

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スープはキャベツや玉ねぎ、人参など

いろんな野菜を炒めて、だし汁を加えて

食べる間際に葛を入れてとろみをつけました。

 

デザートの水無月は、6月の旧暦の呼び名です。

雨が多いのに水無月、これいかに、

とか考えて葛と白玉粉に水を加えて攪拌していると

冷や汗がたらりと出そうになることが・・・。

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300ccをあろうことか3カップと勘違いしていました。

「せんせーい、ヘルプ!

と小さな声で先生のそばに行って言いました。

「あらら、では粉を倍にして作りましょう」。

戦意喪失というか、「やってしまった」というショックで、

それからの作業は「これでよかったですよね」

と同じテーブルの人にいちいち確認して実行する始末。

なんとなく先生にマークされた

問題児のような気分になりました。

先生はミスを怖がるなと言われるけれど、

このような小学生のようなミスはいただけません。

チームプレイだから皆さんに迷惑がかかります。

 

蒸し煮の長いしぐれ味噌、

麺を揚げるタイミングで、

スープにとろみをつけるかた焼きそば、

食べる直前に和えて仕上げる、

きゅうりとわかめのごま酢和え、

と進行中の料理が多いからなのか、

かなり忙しい調理に感じました。

 

試食がはじまると

となりで食事をしているおじさんが

“大当たり”

で、梅干しの種が梅粥の中から出てきました。

予想通り淡い酸味の梅粥はさっぱりします。

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しぐれ味噌は、他のテーブルのものも試食しましたが、

野菜のみじん切りの大きさだけでも

味が違うように思えました。

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ごはんのおかずとしては少し量が多いので、

かた焼きそばに混ぜて食べるとおいしかった。

デザートの水無月を食べる時は、

テーブルの皆で顔を見合わせて笑いながらいただきました。

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「途中で気づかなかったら、

一体どんな料理になっていたのか」と思うと、

またまた冷や汗が出ました。

片付けものも終わり終礼の後、

毎朝職場の朝礼で唱和している

接客用語の一つを同じテーブルの皆さんに

心を込めて言いました。

「(お騒がせして)申し訳ございませんでした!」。 IMG_5870.JPG

  • 2011年06月03日 09時03分更新
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