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【免疫力UP情報】最新医学が解き明かす新・玄米パワー④

【免疫力UP情報】
過去のむすび誌や正食出版発行書籍から抜粋してご紹介致します。
第30弾は「むすび誌2018年10月号」より最新医学が解き明かす新・玄米パワーの記事をご紹介します。(全5回)。
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一食だけでも玄米で糖尿病が改善

沖縄の「26ショック」を受け

 益崎教授が琉球大学に来て玄米に興味をもつようになった背景には、かつて「長寿の島」ともてはやされた沖縄県で、全国1位を誇った男性の平均寿命が、2000年に26位まで一気に転落した「26ショック」がありました。

 そのほかも、20~60代の男女の肥満率、65歳以下の働き盛りの男女の死亡率がともに全国1位となるなど、最悪ともいえる状況に。

 危機感を強めた県内の医療関係者の中に、こうした状況を「沖縄クライシス」と名づけて警鐘を鳴らした糖尿病専門の開業医がいました。そして、自らの体験を踏まえて糖尿病患者に玄米食を勧めたところ、脂肪肝や脂質異常症、食後の高血糖や高インスリン血症などの改善に目覚ましい効果を挙げました。

 そこで沖縄県で臨床研究が行われて玄米食の効果が確認され、益崎教授らの研究チームによる基礎的研究により、γーオリザノールが深くかかわっていることが初めて明らかになったのです。


「足るを知る脳」で食改善

 玄米のもつすぐれた作用を期待するには、主食をすべて玄米にしないといけないのでしょうか。益崎教授によると、一食だけを玄米にして糖尿病が改善した例はたくさんあるそうです。

 例えば、40歳のある男性は、食後血糖値がときどき140mg/dlを超えていましたが、朝食のみ白米から玄米にかえただけで血糖値がみるみるうちに降下しました。3か月後には100mg/dlになり、その後も基準値内で安定したため、それまで服用していた糖尿病の薬をやめることができました。

 益崎教授が指導したのは、主食を白米から玄米にすることだけで、食事の制限やメニューの指定などはしていません。

 また、別の45歳の男性は、糖尿病の一歩手前と診断されました。甘いものを減らす、野菜から食べ始める、運動をするということを心がけたほか、さらに朝食の主食を玄米にかえると、やはり3か月で100mg/dlほどに降下しました。

 玄米食をおいしいと感じた男性が、昼の弁当や夕食も玄米にすると、好きだったはずのケーキやシュークリームが苦手になり、甘い清涼飲料水よりも炭酸水やお茶を好むようになりました。さらに揚げ物などのこってりした副食もそれほどほしくなくなりました。

 前述のインタビュー記事で、過剰な動物性脂肪によって「満足しない脳」になるとありましたが、玄米食によって食べものの嗜好が変化したことで、益崎教授の言う「足るを知る脳」になり、無理なく食事の内容を改善できたと考えられます。結局、薬や病院との縁も切れました。

 



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益崎裕章(ますざき・ひろあき)
1962年京都市生まれ。1989年京都大学医学部卒、同大学大学院医学研究科博士課程修了。医学博士(分子医学専攻)。同大学医学部第二内科助手、米国ハーバード大学医学部招聘(へい)博士研究員・客員助教授、京都大学内分泌代謝内科講師を経て、2009年に琉球大学大学院医学研究科 内分泌代謝・血液・膠原病 内科学講座(第二内科)教授に就任。2015年より同大学医学部副学部長併任。
  • 2023年12月22日 12時21分更新
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