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【免疫力UP情報】心の力が 医療を変える⑧

【免疫力UP情報】
過去のむすび誌や正食出版発行書籍から抜粋してご紹介致します。
第27弾は「むすび誌2015年12月号」より心の力が医療を変えるの記事をご紹介します。(全12回)。
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赤面症は課題回避のあらわれ 必要なのは現実直視の勇気
 また、「男とつき合いたい」という言い方から岸見さんは、患者が「赤面症を理由に、男の人とつき合うという人生の課題を回避しようとしている。何の理由もないのにだれからももてないという現実に直面することを、彼女は非常に恐れている」と理解しました。
 とすれば、「赤面症が治っても、結局はだれにももてないという現実を直視する勇気を、彼女はもっていない」ということです。
 ここでいう「勇気」は、対人関係の中に入っていく勇気で、演題にある「嫌われる勇気」をもつことは、「人に嫌われなさい」ということではなくて、自分に自信をもったり価値を見いだすことで「嫌われることを恐れない勇気」をもってほしい、ということです。
 「『嫌われる勇気』がないばかりに、症状に走ってしまう。わが身を傷つけ、場合によっては不登校とか、自分だけが不利な目に遭って自己主張するという若い人を、あまりにたくさん見ます。だから、なんとかしてそういうことでなく、症状でなく、言葉で言えるようになるとずいぶん違ってくるだろうと思っています」

性的不能の症状や喘息など 臓器で自己主張=臓器言語
 岸見さんが用意したレジメによると、アドラー心理学の創始者であるアルフレッド・アドラー(1870?1937)は、ホリスティック医学が一般に知られる半世紀も前に、心と体は一体のものであると主張していました。
 例えば、アドラーは「臓器言語」という言葉を使います。
 「自分の体の中の弱い器官を使って自己主張しようとすることです」と岸見さん。インポテンツや不感症も臓器言語の一つといい、症状の本意は「あなたとはセックスしたくない」。
 「そう言えないから、機能不全になって、相手にあきらめてもらい、自分でも仕方ないと言いたいというのが、(インポテンツなどの)生殖器官を使ったコミュニケーションです」
 呼吸器官を使った喘息、胃弱などの内臓系の病気も、臓器言語に含まれることもあるようです。
 これらは、臓器言語を使う状況や必要がなくなれば、やがて症状もなくなると考えられます。

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岸見一郎(きしみ・いちろう)
1956年生まれ。京都大学大学院博士課程満期退学。奈良女子大学非常勤講師、精神科医院勤務などを経て、現在は京都聖カタリナ高校非常勤講師などを務める。日本アドラー心理学会顧問。
  • 2023年03月04日 15時39分更新
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