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【免疫力UP情報】お口から考える食育⑫

【免疫力UP情報】
過去のむすび誌や正食出版発行書籍から抜粋してご紹介致します。
第26弾は「むすび誌2016年10月号」よりお口から考える食育の記事をご紹介します。(全12回)。
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「よく噛む」ことは「よく生きる」こと 歯だけではない口の大切さ
 最後に「よく噛む」ことについて。
 これまで見てきたように、口というと、歯だけではなく、舌やあご、唇など、それぞれにちゃんとした機能があり、それらの機能が関係しながらしっかりと発達していってこそ、「生命力のある口」となることがわかりました。
 そして、そのためには、子どものうち、赤ちゃんのうちから取り組んでいった方がいい、ということも、理解されたのではと思います。
 その上で、マクロビオティックでも重視する「よく噛む」ということを、改めて考えたいと思います。

食材を大きく切ることも有効
 「よく噛む」ことがいいとはわかっていても、実際にはなかなかできないものです。
 そこで岡崎さんが提案するのが、食材を大きく切ることです。
 岡崎さんが実際に自分で噛んだ回数を測定したところ、生のニンジン(20グラム)では、みじん切りで240回でしたが、千切りにすると297回に増え、スティック状にすると、みじん切りの倍以上の489回でした。
 「カレーや味噌汁でも、具を大きくしたらいいのです」
 また、食物中の水分量も関係しているようです。
 次に岡崎さんは、卵とハム入りのサンドイッチひと口の噛んだ回数を比較しました。
 パンのミミなし=130回▽ミミ付き=202回▽ミミなしで焼いたもの=236回▽ミミ付きで焼いたもの=260回
 皮があるとリンゴも噛む回数が増えるように、硬いミミ付きパンもよく噛むようになりますが、それ以上に、焼いて水分が飛んだパンは、多量の唾液を出して口の中や食道を傷つけないようにするために、よく噛むようになるのです。

手づかみ食べを十分にさせる
 噛むことに関連して、岡崎さんは、子どもの手づかみ食べを奨励しています。
 手づかみしたものが口の中にあるときは、鼻で呼吸しています。鼻呼吸を自分で学んでいるのです。
 また、四分の一に切ったリンゴを手に持ち、かじったとすると、その次はそのかじった横を食べようとします。
 そうした学習を重ねることで、三次元的な手の動きがコントロールできるようになり、例えば、スプーンで汁をすくって口に入れたり、歯ブラシを使った歯磨きが上手にできたりします。
 適正なひと口量が学習できれば、食べものをのどに詰まらせることもなくなるでしょう。

空腹感を与えることは大事
 中には、ちゃんと噛めるのに「噛まない子」がいます。
 そこで岡崎さんは、マズローの欲求五段階説を引用して解説を加えました。
 マズローの説では、「自己実現」という最終目標のためには、最初の欲求である「基本的欲求」がまず満たされなければいけません。食べることや眠ること、排泄することなどの本能的な欲求です。
 「小さいときからおなかを空かせたことのない子どもたちは、実はこの基本的欲求が奪われているということです」と岡崎さん。
 「噛まない子」というのは、空腹の経験がなく「食べる意欲」のない子であり、「生きる意欲」が低くなっています。
 そこで岡崎さんは、「空腹感を与えることは大事」と説いたのです。

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岡崎好秀(おかざき・よしひで)
1952年大阪生まれ。愛知学院大学歯学部卒。大阪大学歯学部小児歯科学科を経て、84年より岡山学院大学部・歯学部附属病院小児歯科講師を務める。2013年に岡山大学を早期退職し、国立モンゴル医科大学歯学部客員教授ん就任。専門は、小児歯科、障害児歯科、健康教育。著書に「カミカミ健康学 ひとくち30回で107さい」(少年写真新聞社)「カムカム大百科 歯科医から見た食育ワンダーランド」(東山書房)など
  • 2022年11月04日 10時28分更新
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