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【免疫力UP情報】カミカミおもしろ健口学⑤

【免疫力UP情報】
昨今、世間を騒がす新型コロナウイルス。
こちらのコーナーではコロナに負けない身体づくりのための情報を、
過去のむすび誌や正食出版発行書籍から抜粋してご紹介致します。
第20弾は「むすび誌2017年4月号」特集「医と食 健康フォーラム」より岡崎好秀氏の講演をご紹介します。(全6回)。
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スポーツドリンクと経口補水液の違いは?
 ある有名なスポーツドリンクはpH3・5ほどです。歯のエナメル質が溶け始めるのはpH5・5付近ですから、歯をスポーツドリンクに浸しておくと溶けます。
 最近、スポーツドリンクが原因とみられる虫歯が問題になってきています。
 岡崎氏は、スポーツドリンクを経口補水液と対比させながら、なぜスポーツドリンクには害があるのかをわかりやすく解説しました。
 経口補水液は、もとは夏のインドで大量発生するコレラ対策のために、点滴より簡便な方法として開発されました。激しい下痢で体内から失われた水分や塩分(ナトリウム)を補給するのが目的で、吸収をよくするために1〜2%のブドウ糖が加えられています。
 「経口補水液を飲んだ人はいますか? 味は塩辛くてまずい。ブドウ糖2%だから甘くない。でも、脱水のときに飲むとおいしく感じます」
 一方、スポーツドリンクは、糖分の濃度が6%と高く、逆にナトリウムは低くなっています。「砂糖を加えておいしくしています」。ところが、糖分濃度が高いために、ナトリウムが吸収されにくくなっているのです。
 岡崎氏は、「経口補水液は実は日本でも昔やっていました」と話します。「調子が悪かったら、重湯に梅干しというのがありました。重湯はおかゆの上澄みみたいなもの。これはほとんどブドウ糖に近い状態。そこに梅干しのナトリウムが入っています」
 また、スポーツドリンクがいかにすぐれた飲料であるかを紹介する文章が、インターネット上で公開されていますが、だれが書いたのかわからない「ステルスマーケティング」(ステマ)といわれる広告もあり、岡崎氏は注意を呼びかけました。
 新しいものに飛びつく前に、先人たちの知恵を見直すことも大切にしたいものです。

流し込み食べを助長する学校給食とは
 岡崎氏は、ある献立の写真を示しました=左上の写真。
 最初は左半分だけ見せました。「リゾット」と称するおかゆのような食べものと、その上には、材料を細かく切った副食があります。
「高齢者施設の食事かと聞かれて、違うと言ったら、離乳食かと言われました。これは実は学校給食です」という説明に、会場からは「えーっ」という驚きの声が。
 なるほど、隠されていた右半分が明らかになると、スライスチーズののった食パンと牛乳パックがついていました。
 あまり噛まなくても、牛乳で流し込むように食べられる献立です。これでは、しっかり噛んで、たっぷりとだ液を出すことはできません。
 その一方で、岡崎氏が「すばらしい」と絶賛する献立も紹介されました。
 牛乳はありますが、玄米に川魚のアマゴが一匹丸ごと、太く切ったスティック野菜、具だくさんの味噌汁、皮つきのリンゴ、スルメなど。よく噛むことで味わえるものばかりです。
 「同じ学校給食だから、同じように栄養学的には充足されています。でも、どちらの給食を食べてる子どもたちが将来、健康になるのでしょうか」と岡崎氏は問いかけました。
 学校給食を食べ続けた結果、食事どきに飲みものが欠かせないという習慣がつくことで、流し込み食べをする子どもが増えてきたと、岡崎氏は考えています。
 給食の流し込み食べを防ぐ方法として、香川県のある学校の取り組みを紹介しました。その学校では、「いただきます」をしたあと、最初の一口だけ牛乳を飲んだあとはすぐふたを閉め、全部を食べ終わってから、最後に残りの牛乳を飲むようにしているそうです。
 「それだけで噛む回数はぐっと増えます」
 流し込み食べによる影響は、だ液の分泌が少なくなるだけにとどまりません。岡崎氏によると、弊害の多い口呼吸を招きやすいのだそうです。

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岡崎好秀(おかざき・よしひで)
1952年大阪府生まれ。専門は小児歯科・障がい児歯科・健康教育。
動物の歯にも造詣が深く、動物園への往診も行う。現在はモンゴル健康科学大学 歯学部 客員教授。
  • 2021年07月30日 15時26分更新
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