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【免疫力UP情報】カミカミおもしろ健口学④

【免疫力UP情報】
昨今、世間を騒がす新型コロナウイルス。
こちらのコーナーではコロナに負けない身体づくりのための情報を、
過去のむすび誌や正食出版発行書籍から抜粋してご紹介致します。
第20弾は「むすび誌2017年4月号」特集「医と食 健康フォーラム」より岡崎好秀氏の講演をご紹介します。(全6回)。
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「だ液は吐かずに飲み込むべし」
 益軒は、ある薬のつくり方も説いています。
 朝起きて、ぬるま湯で口をゆすいだあと、塩で上下の歯茎をこすります。さらに湯で二〇〜三〇回口をゆすいだあと、吐き出して、こして茶碗に受けます。それがなんと目薬になるというのです。
 「私はこれを実践しているおかげで、八三歳になっても目がよく見えるし、一本の歯も抜いていないと、貝原益軒は書いています。これこそ眉唾ものではと思いますが」と岡崎氏はニヤリ。
 養生訓には「だ液は吐かずに飲み込むべし」ともあります。
 昔から「よだれの多い赤ちゃんは丈夫に育つ」「だ液の多いお年寄りは長寿を得る」といわれるように、益軒もまただ液のパワーに注目していたのでしょう。

だ液は溶けた歯を元に戻す
 だ液にはどんなはたらきがあるのでしょうか。岡崎氏は科学的な見地から、主な作用を平易に説明しました。

【抗菌作用】だ液に含まれるリゾチームという酵素には抗菌作用がある。口の中の傷が化膿しにくく、早く治るのも、リゾチームのはたらき

【発がん作用の無毒化】だ液にはペルオキシダーゼという酵素も含まれ、発がん作用を無毒化するはたらきがある。
よく噛むとがん予防になるというのは、噛むこと自体が予防になるのではなく、噛んでだ液とよく混ぜ合わせることで、
ペルオキシダーゼのはたらきを高めて、発がん作用の無毒化が期待できるようになる、ということ

【虫歯予防】虫歯菌のミュータンス菌は、甘いもの(ショ糖)をエサにして酸をつくり、
その酸によって歯垢中の酸性度がpH5・5以下になると、歯の表面が溶け出して、進行すれば虫歯になる。
だ液には、酸性化した歯垢を中性化するはたらきがある。
「ジュース(清涼飲料水)を飲んだら、瞬間的に歯が溶けます。でも、だ液があるから元に戻るのです」

【味を感じる】食べものの味は、食べものに含まれる味覚物質がだ液中に溶け出すことにより、舌が感じて初めてわかる。ということは、だ液が分泌されないと味は感じられない

【入れ歯をなじませる】総入れ歯などは、だ液の表面張力で歯茎とくっついている。だ液が少ないと、入れ歯が歯茎とすれて痛みが生じる

【口や食道を守る】だ液がなければ、食べものが口の中や食道を傷つけてしまう

 からだにとってこんなにすばらしいはたらきのあるだ液ですが、岡崎氏は「最近の子どもたちは、口を開けてもだ液が出ません。水やお茶がないと食べられない子がたくさんいます」と嘆きます。
 どうしてそうなったのでしょうか。

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岡崎好秀(おかざき・よしひで)
1952年大阪府生まれ。専門は小児歯科・障がい児歯科・健康教育。
動物の歯にも造詣が深く、動物園への往診も行う。現在はモンゴル健康科学大学 歯学部 客員教授。
  • 2021年07月24日 16時25分更新
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