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【免疫力UP情報】健康長寿の食習慣のために④

【免疫力UP情報】
昨今、世間を騒がす新型コロナウイルス。
こちらのコーナーではコロナに負けない身体づくりのための情報を、
過去のむすび誌や正食出版発行書籍から抜粋してご紹介致します。
第16弾は「むすび誌2017年7月号」より渡邊昌氏の講演のハイライト記事です(全5回)。
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検査値と症状で未病わかれば健康に引きもどす治未病を

 そこで登場するのが、治未病という発想です。
 未病とは、「検査値に異常があるが症状がない」あるいは「検査値は正常だが症状がある」という、病気と健康の間の状態です。
 そうした未病の状態に予防医学の視点から医療介入すると、治療対象となり、本当の病気にしてしまうことがあります。
 これに対し治未病は、健康に引き戻す、という考え方です=図3参照。
 「例えば、糖尿病の前には高血糖状態があります。脂質異常症の前には脂質異常があります。サルコペニア(筋力低下)とか、最近流行りのフレイル(高齢化に伴う虚弱)といったものも寝たきりになりやすい。こういう未病の状態を元の健康体に戻そうではないですか。ここにあなた方の働く場所がいっぱいあるではないですか」

毎日200グラムの焼き肉で腎臓の血液量が急激に低下

 渡邊さんは最近、三大栄養素の一つであるタンパク質に注目しています。
 糖質や脂質は、からだを動かすエネルギー源になります。タンパク質はからだや血液をつくるエネルギーとして使われたあと、尿素や窒素などの老廃物となります。腎臓は、その老廃物を除去し、体外に排泄しています。
 急激な血圧の低下や出血といった急性のほか、加齢や糸球体腎炎、糖尿病、高血圧などの慢性の病気で腎機能が低下することがあります。多数の糸球体が機能しなくなると、腎不全になります。
 渡邊さんによると、40歳をすぎると一年間でおよそ1㏄ずつ、腎臓の血液量が減ってきます。「正常だと100㏄ぐらいありますが、10㏄以下になると、否応なしに透析しないと生きていけません。あるいは腎移植しないといけない」
 ところが、中には「毎年5㏄ぐらいずつ落ちていく人がいます」。そんな中の一人は、筋骨隆々たる人でしたが、聞くと「焼き肉を毎日200グラム以上食べている」という返事でした。10年で50㏄も低下すると、透析のリスクがかなり高まります。

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渡邊昌(わたなべ・しょう)
1941年、平壌生まれ。医学博士。慶應義塾大学医学部卒。同大学院病理学専攻、アメリカ国立癌研究所、国立がんセンター病理部を経て、同疫学部長。その後、東京農業大学教授、国立健康・栄養研究所理事長を歴任し、現在は、公益社団法人生命科学振興会理事長として専門誌「ライフサイエンス」「医と食」を主宰。一般社団法人統合医療学院学院長、NPO法人日本綜合医学会会長も務める。これまでに厚生科学審議会、内閣府食育推進評価専門委員会座長など政府の各種審議会委員を歴任。
  • 2021年02月19日 17時59分更新
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