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【免疫力UP情報】食の選択力を身につける「デンシエット」④

【免疫力UP情報】
昨今、世間を騒がす新型コロナウイルス。
こちらのコーナーではコロナに負けない身体づくりのための情報を、
過去のむすび誌や正食出版発行書籍から抜粋してご紹介致します。
第14弾は「むすび誌2016年12月号」特集より奥村仙示氏へのインタビューです(全4回)。
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デンシエットの要件を満たせばマクロビオティックでもOK

―多くの人に受け入れられやすい日本食をモデルに研究されたということですが、マクロビオティックへの応用はいかがでしょうか。

 (デンシエットで規定されたエネルギーやご飯、おかずなどの数値を満たす)組成が入っていれば、マクロビでも全然問題ないと思います。
 ただ、米飯は白米しか試験をしていません。玄米や麦ご飯になると、血糖値が上がりにくかったりするので、より満足感が少なくなるかもしれないですね。それが良いか悪いかは、試験をしてないのでちょっとわからないですね。

糖質制限は腎臓や血管医負担 長期的に取り組むのは疑問

―最近の食生活の傾向の一つとして、糖質制限食が一大ブームになっています。専門家としてどう受け止められていますか。

 よく質問されるのですが、個人的な意見としてはお勧めしていません。
 日本人は世界一長寿ですので、どんな食べ方をしてきたかと考えたときに、やはり主食があって、おかずがあって、脂質が少なめで、という食事をしてるのがいいんじゃないかなと思います。
 欧米の食事は、肉や魚がメインで、ご飯やパンは添え物なんですね。だから、だいたい炭水化物が40%ぐらいと、比較的すでにもう低糖質食です。一方、発展途上国は70〜80%が炭水化物なんですね。
 日本はその中間で、たぶんそれが一番バランスがいいと思っています。
 短期間に体重を落とす必要があるとき、糖質を一時的に制限してたんぱく質を多くするという食事法は、食療法として必要があると判断された方には行われますし、問題ないと思います。しかし、長期間にするとなると、たんぱく質が多い食事で腎臓に、脂質の多い食事で血管に、それぞれ負担がかかることが危惧されます。
 確かに糖質をまったく摂らなければ血糖値は上がらないですし、体重を落とすには手っ取り早いですね。
 同じエネルギーを摂ったとしても、たんぱく質はロスが多いんですね。これは、からだが食後に温かくなる特異動的作用といいますが、たんぱく源の熱量が大きく、それだけ熱に逃げていきやすいことが知られてます。

食の細い高齢者に対しては 高密度で栄養改善の可能性

―最後に、これからの抱負についてお聞かせ下さい。

 何社かの企業さんと組んで、デンシエットのお弁当を販売していただく予定で、そうした社会貢献の活動をしていきたいと考えています。
 また、これまではカロリー密度を下げるという研究でしたが、次はカロリー密度を上げると、食の細い高齢者の栄養状態を改善できるのかなと思っているので、そのような仕事をしてみたいです。

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奥村仙示(おくむら・ひさみ)
管理栄養士。博士(栄養学)。大阪府摂津市生まれ。大阪府立茨木高校卒業。徳島大学大学院栄養学研究科博士前期課程修了。
研究テーマは、「何を、どのくらい、どのように食べれば、なぜ良いのか?」という食卓の疑問に答えるために、カロリー密度(CD)に注目した満腹度・満足度の高い食事、肝疾患の栄養療法、メタボローム解析を用いた食事の評価に従事している。
趣味は、国内外で、現地の食べものを食べ、食器を見ること。著書は「デンシエット ごはんを入れても500kcal カロリー密度[CD]に注目した 低カロリー満腹食」(講談社)
  • 2020年12月07日 12時43分更新
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