ブログ「マクロなポケット」Blog

【免疫力UP情報】食改善し体温アップ②

【免疫力UP情報】
昨今、世間を騒がす新型コロナウイルス。
こちらのコーナーではコロナに負けない身体づくりのための情報を、
過去のむすび誌や正食出版発行書籍から抜粋してご紹介致します。
第9弾は「むすび誌2019年5月号」より第13回食育情報交換会のレポートです(全2回)。
-----------------------------------------------------------------------------------

発酵食品やあいうべ体操

 一日三食とすると、年間では一一〇〇食以上。うちの学校給食は約二〇〇食にすぎません。本格的な食改善には家庭での食の見直しが欠かせません。
 吉田さんから「人間のからだは30日で半分入れ替わる」と聞いた山下さんは、本気で食改善に取り組むことで体調の変化が実感できる「30日間チャレンジ」を実施しました。
 
 ① 毎日、イリコを10匹食べる
 ② 旬の野菜を皮ごと、芯ごと食べる
 ③ 毎日、発酵食品を食べる
 ④ ひと口30回噛んで食べる
 ⑤ 清涼飲料水をやめ、お茶か水にする
 ⑥ 「あいうべ体操」を30回する

 あいうべ体操では、口を大きく「あ・い・う・べ」と動かします。唾液の分泌を促し、口や舌を鍛えることで、口呼吸から鼻呼吸への転換も図ります。口呼吸から鼻呼吸にするだけで、病原菌の侵入をかなり防ぐことができます。
 子どもたちがイリコをよく食べるようになったおかげで、スーパーでイリコの特設コーナーができたほどでした。職員室でもイリコが常備されるようになったそうです。



「イライラしなくなった」

 吉田さんが実践し提唱している、生ごみをリサイクルしてつくる土づくりと野菜づくりにも挑戦しました。
 そうしてつくった無農薬のニンジンと、スーパーで売られているニンジンを全校児童が生で食べ比べをしてみました。
 味の差は歴然で、前者はみんな「おいしい」と完食しましたが、後者はぐみがあってとても食べられないことを実感しました。
 「子どもが変わると親も変わる」(山下さん)ということで、家庭からは「なぜ子どもがけんかをしなくなったんだろうか」「なぜ毎日トイレに行くようになったのか」「なぜイライラしなくなったのか」「なぜ朝スッと起きるようになったのか」といった驚きの声が寄せられるようになりました。菓子パンとお茶という朝食も、70%から40%に減りました。
 子どもたちも「授業に集中できるようになった」「争いごとが減ってきた」「いじめがなく、学校生活が安心してできる」。
 山下さんは「発達障害的な症状も、食べものを変えてやれば変わります。毒を食べたらどこかで毒を吐き出さなければならないので、それが問題行動やキレる行動につながる。正常なものを食べさせると、本来の人間のやさしさや思いやりが育ってくるのかなと思います」と話しました。

小児メタボが13%からゼロ

 以上のような取り組みを続けた結果、25年度は体温がさらに上がって36.5度以上が83%。36度以下は当初の90人からゼロと、低体温状態がほぼ解消されるまでになりました。
 「体温が高い子どもは学力が高い」という傾向があるそうで、「機械は温めると能力を発揮するように、子どもを塾に行かせるよりもまずは食べものを変えて体温を上げてやって、正常な生活をすると、能力を発揮するのは」
 インフルエンザの延べ患者数はわずか19人。24年度に小児メタボと判定された12.9%が、翌年はゼロに。脂質異常判定者は23.8%から9.2%に激減しました。
 教職員からも、髪の毛がよく伸びて「散髪代がかさむようになった」という声が上がったといいます。
 山下さんが同校を離れて四年になりますが、現在も同じような取り組みが続けられているそうです。

生徒が健康長寿策を提案

 茨木高校二年生の発表もありました。
 昨年11月、市内の高校生や大学生、若い社会人グループの計八チームが参加し、三〇年後の茨木市の政策立案コンテストで最優秀賞に輝いた同校女子チームによる「美食遺産」も披露されました。
 「美食遺産」は「きちんとした食事をとることの大切さや、新鮮な食材を食べられることのありがたさを学んで、健康を実感し、茨木市全体の農業の需要を高めたい。健康長寿、地産地消ランキング日本一にしようというプロジェクト」です。
 具体的には、茨木高生徒が考えたレシピを地域の小学生に教えていっしょにつくるという「小さな料理人計画」、茨木高園芸部が指導して生ごみリサイクルの土で無農薬栽培の野菜づくりを体験する「ホームガーデン政策」、農園や宿泊施設、調理施設、子どもたちが遊べるアスレチック施設などを備えた「教育ファーム」の建設を提案しました。
 男子生徒も、自然が豊かな市北部で「アイファーム」と名づけた体験型農業施設の開設や、三〇年以上前に途切れたという寒天づくりの復活による交流の場づくりなどのアイデアを発表しました。

一覧へ戻る
-----------------------------------------------------------------------------------
*主な発表者
山下昌茂(やました・まさしげ)
三豊市教育委員会事務局学校教育課課長平成20年三豊市立上高野小学校校長となり、
その後、児童の体温正常化をめざした食育に注力し、平成25年に文部科学大臣賞の表彰を受けた。
専門は算数教育、付属坂出小学校教官・県教委主任指導主事、香川県算数部会会長、三豊、観音寺地区小学校教育研究会会長を歴任。

吉田俊道(よしだ・としみち)
NPO法人大地といのちの会理事長。菌ちゃんふぁーむ園主。1959年、長崎市生まれ。
九州大学農学部大学院修士課程修了後、長崎県庁の農業改良普及員に。
1996年、県庁を退職し、有機農家として新規参入。
1999年、佐世保市を拠点に「大地といのちの会」を結成し、九州を拠点に生ごみリサイクル元気野菜づくりと元気人間づくりの旋風を巻き起こしている。
2007年、同会が総務大臣表彰(地域振興部門)を受賞。2009年、食育推進ボランティア表彰(内閣府特命担当大臣表彰)
  • 2020年09月25日 17時34分更新
  • ブログカテゴリー: