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【免疫力UP情報】腸荒れはなぜ引き起こされるのか?⑥

【免疫力UP情報】
昨今、世間を騒がす新型コロナウイルス。
こちらのコーナーではコロナに負けない身体づくりのための情報を、
過去のむすび誌や正食出版発行書籍から抜粋してご紹介致します。
第5弾は「むすび誌2019年3月号」~「むすび誌2019年8月号」までの連載より「腸荒れはなぜ引き起こされるのか?(岡部賢二∥作)」の記事です(全6回)。
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強力な放射線が元素の結合を破壊する

 腸荒れが引き起こされる原因の一つに放射性物質の問題があります。
 度重なる原爆実験や原発事故により、大量の放射性物質が環境中に放出されました。福島第一原発からは今でも放射性物質が漏れ続けており、自然界だけでなく、体内の環境汚染も広がっています。
 では、なぜ放射性物質が問題なのかというと、人体の細胞に多大な影響を与えるからです。
 我々の体を構成する細胞は、炭素や水素、酸素、窒素などの成分が結合してできています。
各元素を結びつけているのは電子(マイナスエレクトロン、マイナス水素電子や自由電子とも呼ばれる)で、数電子ボルトという微弱な電気エネルギーによって電子結合しています。
 ところが、放射性物質から発せられるガンマ線などの放射線は、その数十万~数百万、場合によっては数千万電子ボルトというとてつもないエネルギーで電子を吹き飛ばし、ないしは奪ってしまうのです。
 電子が奪われると電子結合していた元素がバラバラに崩壊していきます。
これを電離作用といい、タンパク質から構成される遺伝子の結合が崩壊すればガンや先天性障害が、酵素やホルモンが破壊されると老化現象が引き起こされます。

影響受けやすい子ども 内部被ばくで免疫不全
 放射線の影響を一番受けるのが新陳代謝の早い成長期の細胞なので、大人よりも子供や胎児の方が被害を受けやすくなります。60歳の人の放射性感受性を1とすると、3か月齢胎児では30000にもなります。
 そして、臓器の中で新陳代謝が活発なのが皮膚や甲状腺、生殖器、腸壁で、中でも小腸の絨(じゅう)毛は2〜3日で生え変わります。千島喜久雄医学博士が唱えた腸管造血説では、血液は絨毛で作られているとされているので、ここが破壊されると造血しづらくなり、さまざまな不調につながります。
 また、大腸の粘膜に棲んでいる腸内細菌や粘膜それ自体もタンパク質でできているため、食物や水とともに体内に侵入した放射性物質によって破壊される危険性があります。
 これを内部被ばくと言い、症状としては下痢や血便、貧血、免疫不全などがあげられます。さらに腸のバリアが弱まることでウイルスが侵入しやすくなり、感染症のリスクが増します。

発酵食品で電子を補充 腸荒れを防止する
 この放射性物質による電離作用から腸を守ってくれるのが発酵食品です。
 微生物は発酵によって電子を供給(還元)してくれますが、腐敗状態では反対に電子が失われていきます(酸化)。腸内にいる善玉菌は発酵菌であり、自ら電子を補給する発電の働きを担っています。
 ところが、腸内が腐敗状態になると、電子が消失することで電離作用が進み、腸壁がただれたり、ヒビが入ったり(リーキガット症候群)といった症状が現れます。
 こうした状態を防ぐためには、味噌や醤油、酢、みりん、塩こうじ、甘酒、漬物などの発酵食品を補うことです。
 これらの発酵食品から電子(マイナス水素電子)を補充できれば、腸荒れを防ぐことができます。実際、伝統製法の梅干しやみそ汁で長崎や広島の原爆による被ばくから生還した方々もいます。

食物繊維や発酵食品で短鎖脂肪酸増え健康に
 大腸には腸内細菌の95%が棲(す)んでいますが、そのほとんどが嫌気性菌(酸素を嫌う菌)です。
代表的な嫌気性菌はビフィズス菌や酪酸菌ですが、これらの菌は水素が好物で、電子(マイナス水素電子)の供給量を大腸内に増やしてあげると元気になるのが特徴です。
 ということは、水素電子を豊富に含む食物や水を大腸内に送りこむことができれば、腸内環境が整い、内部被ばくの害から身を守ることが可能になります。
 酪酸菌は穀物に含まれる食物繊維(セルロース)やコンニャク、海藻類、きのこ類、寒天、葛(くず)、オリゴ糖といった難消化性多糖体を供給してあげると、それをエサにして短鎖脂肪酸を作りだします。
 短鎖脂肪酸には、腸内の表皮の新陳代謝を良くして弱酸性の環境に保ち、粘膜を保護することで便秘や下痢を改善したり、ミネラルの吸収を良くしたり、腸内に侵入してきた菌を抗菌したり、腸内細菌のバランスを整えたりといった働きがあることがわかっています。
さらにガンや糖尿病、肥満やアレルギーなどの免疫疾患、感染症の予防などの優れた機能があることが報告されています。
 短鎖脂肪酸を増やすためには、難消化性多糖体を含む食品を補うほかに、発酵食品を食べることによって電子(マイナス水素電子)を補給することが大切です。
 これらの食品を日々の食卓に取り入れ、放射性物質の害から腸内を守りましょう。


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岡部賢二(おかべ・けんじ)
大学在学中に渡米し、肥満の多さに驚いて「アメリカ社会とダイエット食品」をテーマに研究。日本の伝統食が最高のダイエット食品と気づいた後、正食と出会う。正食協会講師として活躍後、2003年、福岡県の田舎に移り住み、日本玄米正食研究所を開設。2005年にムスビの会を発足させ、講演や健康指導、プチ断食セミナーやマクロビオティックセミナーを九州各地で開催している。正食協会理事。著書は「マワリテメクル小宇宙~暮らしに活かす陰陽五行」(ムスビの会)、「月のリズムでダイエット」(サンマーク出版)、「心とからだをきれいにするマクロビオティック」(PHP研究所)、「家庭を内部被ばくから守る食事法」(廣済堂出版)、「からだのニオイは食事で消す」(河出書房)、「ぐずる子、さわぐ子は食事で変わる!」(廣済堂出版)