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【免疫力UP情報】腸荒れはなぜ引き起こされるのか?④

【免疫力UP情報】
昨今、世間を騒がす新型コロナウイルス。
こちらのコーナーではコロナに負けない身体づくりのための情報を、
過去のむすび誌や正食出版発行書籍から抜粋してご紹介致します。
第5弾は「むすび誌2019年3月号」~「むすび誌2019年8月号」までの連載より「腸荒れはなぜ引き起こされるのか?(岡部賢二∥作)」の記事です(全6回)。
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遺伝子組み換えには2つのタイプがある
 腸荒れの原因の一つに遺伝子組み換え食品の影響があります。
遺伝子組み換え(Genetically Modified Organisms 略してGMO)には主に二つのタイプがあり、一つは殺虫毒素を持つ細菌の遺伝子が組み込まれたもので、毒素化タンパク質を作り出し、それを食べた虫の胃腸が破壊されます。
 二つ目は除草剤耐性を持つもので、除草剤によって周囲の雑草は枯れても、作物は遺伝子が組み替えられているので枯れずに残ります。
 これまで人類は優れた品種を作り出すために植物や動物の品種をかけあわせて(交配)きました。従来の方法は同じ種(稲と稲)、または近縁の種(ロバと馬など)同士のかけあわせでしたが、遺伝子組み換えは、ほうれん草の遺伝子を豚に組み込んだり、魚の遺伝子をトマトに組み込むなど、自然界では決して起こらない遺伝子操作を強制的に行います。


残留する殺虫毒素胎児からも検出
 製造元の企業は、殺虫毒素(バチルス・チューリンゲンスという微生物が組み込まれているためBt毒素と呼ぶ)は人間の腸で破壊され体外に排出されるので無害であると主張していますが、体内に有毒成分が残留することがわかっています。
 2011年にカナダで発表された報告によると、妊娠した女性の93%、胎児の80%からこのBt毒素が検出されました。原因は遺伝子組み換えトウモロコシを飼料として育てられた家畜の肉や乳製品、卵を食べることで、妊婦や胎児に残留したと考えられます。
 世界第3位の大豆輸出国のアルゼンチンで遺伝子組み換え大豆の栽培が本格化したのが2000年ですが、その2年後からガン、不妊症、死産、流産、白血病、肝臓病、免疫疾患、出生異常が急速に増えてきたと報告されています。
 なかでも、遺伝子組み換え食品の割合が非常に高いアメリカでは、遺伝子組み換え食品の出現と共にガン、白血病、アレルギー、自閉症などの慢性疾患が急増しています。

除草剤のグリホサート緩い日本の残留基準
 さらに遺伝子組み換え作物は、除草剤ラウンドアップとセットとなっており、国土の広いアメリカでは大量の除草剤が空中散布されています。
 ラウンドアップの主要な有効成分をグリホサートといいますが、ブエノスアイレス医科大学教授のアンドレス・カラスコ博士の率いる国際科学者チームの実験によると、2・03ppmの低濃度のグリホサートでカエルや鶏に奇形が見られたと報告されています。
日本では菜種の綿実で10ppm、大豆や大麦では20ppmが残留基準ですから、かなり危険度が高いと思って間違いないでしょう。
 また、グリホサートは抗菌剤としても登録されていて、腸の中の善玉菌を殺すことで、サルモレラ菌や大腸菌が増殖して腸荒れ(炎症)を引き起こすといわれています。
その結果、善玉菌が作りだしているセトロニン(鎮静ホルモン)やメラトニン(睡眠ホルモン)が不足するという指摘もあります。
 また、取り込まれた栄養素を不活性化し、吸収を阻害したり、発がんや内分泌のかく乱との因果関係が指摘されています。

伝統食品の原料にも注意
 日本は、家畜の飼料に使うトウモロコシのほぼ全量を輸入に頼っていて、その9割以上がアメリカ産です。
アメリカで生産されている9割のトウモロコシが遺伝子組み換えなので、日本に輸入されている飼料用あるいは食品加工用のトウモロコシのほとんどが遺伝子組み換えということになります。
 問題は、遺伝子組み換えトウモロコシを飼料に与えた家畜の肉や遺伝子組み換えトウモロコシを原料に使った加工デンプン(コーンスターチ)や異性化糖(コーンシロップ)のような加工食品に遺伝子表示義務がないことです。
 日本が輸入している作物で、遺伝子組み換えが許可されているものは大豆や、トウモロコシ、なたね、ジャガイモ、甜(てん)菜、綿実です。
 大豆の場合、94%が外国産で、そのうち7割がアメリカ産で、そのほとんどが遺伝子組み換えされています。大豆は味噌や醤油、納豆、豆腐、豆乳、揚げといった伝統食品の原料でもあるので、吟味し購入する必要があります。

腸壁の再生を促す断食定期的なプチ断食が有効
 遺伝子組み換え食品による腸の炎症が伝統製法で作られた発酵食品で治まったという報告があります。
 また、断食によってオートファジー(自食細胞)機能が働き、細胞内にいるお掃除細胞が活性化することもわかっています。
自食細胞は、細胞内の異常タンパク質を食べてくれるので、ガンを抑制し毒素化タンパク質の浄化が期待できます。
 体内にある3000~5000種類の生体酵素の内、ふだん消化に使われている酵素(消化酵素)は約80%といわれていますが、断食中はその消化酵素が修復や解毒に回るため、腸壁の再生を促してくれます。
 したがって、腸荒れの対策としては遺伝子組み換え食品を極力食べないようにし、定期的に甘酒などの発酵食品を用いたプチ断食がおすすめです。

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岡部賢二(おかべ・けんじ)
大学在学中に渡米し、肥満の多さに驚いて「アメリカ社会とダイエット食品」をテーマに研究。日本の伝統食が最高のダイエット食品と気づいた後、正食と出会う。正食協会講師として活躍後、2003年、福岡県の田舎に移り住み、日本玄米正食研究所を開設。2005年にムスビの会を発足させ、講演や健康指導、プチ断食セミナーやマクロビオティックセミナーを九州各地で開催している。正食協会理事。著書は「マワリテメクル小宇宙~暮らしに活かす陰陽五行」(ムスビの会)、「月のリズムでダイエット」(サンマーク出版)、「心とからだをきれいにするマクロビオティック」(PHP研究所)、「家庭を内部被ばくから守る食事法」(廣済堂出版)、「からだのニオイは食事で消す」(河出書房)、「ぐずる子、さわぐ子は食事で変わる!」(廣済堂出版)