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【免疫力UP情報】微生物と共存する日本文化①

【免疫力UP情報】
昨今、世間を騒がす新型コロナウイルス。
こちらのコーナーではコロナに負けない身体づくりのための情報を、
過去のむすび誌や正食出版発行書籍から抜粋してご紹介致します。
第1弾は「むすび誌2015年2月号」より「微生物と共存する日本文化(岡部賢二∥作)」の記事です(全2回)。

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発酵食品は日本の風土から生まれた天然のバイオ食品

日本は草原や平野が広がるヨーロッパやアメリカと異なり、
山の多い地形のため、山から流れてくる豊富な水が田畑を潤してきました。
まさに「豊葦原の瑞穂の国」ですね。
ところが反面、湿気の多さによって家や家具などがカビやすく、傷みやすい風土でもありました。
この日本の風土を活かして生まれたのがカビを使ったバイオテクノロジーです。

麹カビを使った食品には味噌や醤油、甘酒、お酢、日本酒などの発酵食品がありますが、これらは、高温多湿の日本の風土が醸し出した天然のバイオ食品と言ってもよいでしょう。
有用微生物が作り出すアミノ酸やビタミン、免疫強化物質が体を養う栄養を提供するだけでなく、解毒発酵という浄化力も発揮してくれます。
東京農業大学名誉教授、小泉武夫先生が、発酵食品の持つ解毒作用を「解毒発酵」というのだと述べておられます。

 

発酵食品が持つ抜群の解毒・殺菌作用

たとえば、伝統製法で作られた味噌にはアルコールの酸化物である二日酔いの元(アセドアルデヒド)を分解する力があります。
また、味噌に含まれるアミノ酸の一種のメチオニンにはタバコのニコチンやタールを解毒する働きがあり、ジピコリン酸には、内部被ばくを引き起こす放射性物質から腸壁を守る働きがあることが広島大学の研究で分かってきました。
味噌汁を毎日飲む人には胃がんの方が少ないことも知られており、
「味噌汁に医者いらず」という諺が本当であることを裏付けています。

糠床に生息する乳酸菌も解毒力が抜群で、猛毒のフグの卵巣を糠床に3年間漬けておけば、毒が消え、珍味に変身します。
伝統製法で作られた醤油には20種類以上のアミノ酸があり、お刺身などの生魚に付着するボツリヌス菌やサルモネラ菌を瞬時に殺菌してくれます。
納豆に含まれる納豆キナーゼは病原性大腸菌O157の殺菌に一番の効果を発揮することもわかってきました。

また、梅干しに至っては世界最強の副作用のない天然の抗生物質として働くことや、ビタミンやミネラル、アミノ酸を豊富に含む甘酒は、飲む点滴となり、疲労回復薬として働くことも知られています。
また、お酢に含まれるアミノ酸には食品の防腐や殺菌作用があるため、酢漬けにしたり、酢でしめたりして、食品の保存に一役かってきました。

微生物と共存する日本文化②へ

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岡部賢二(おかべ・けんじ)
大学在学中に渡米し、肥満の多さに驚いて「アメリカ社会とダイエット食品」をテーマに研究。日本の伝統食が最高のダイエット食品と気づいた後、正食と出会う。正食協会講師として活躍後、2003年、福岡県の田舎に移り住み、日本玄米正食研究所を開設。2005年にムスビの会を発足させ、講演や健康指導、プチ断食セミナーやマクロビオティックセミナーを九州各地で開催している。正食協会理事。著書は「マワリテメクル小宇宙~暮らしに活かす陰陽五行」(ムスビの会)、「月のリズムでダイエット」(サンマーク出版)、「心とからだをきれいにするマクロビオティック」(PHP研究所)、「家庭を内部被ばくから守る食事法」(廣済堂出版)、「からだのニオイは食事で消す」(河出書房)、「ぐずる子、さわぐ子は食事で変わる!」(廣済堂出版)