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昆布についての勉強会 その1

107日、料理教室の指導員・講師の方たちを対象にした研究会に、昭和22年創業の大阪の老舗昆布屋さん、大阪昆布海産株式会社の代表取締役、喜多條淳隆さんに講演にきていただきました。




正食協会が発行する月刊誌「むすび」誌の前身「コンパ21」(199612月号)に、当時の代表取締役、喜多條清光さんのインタビュー記事が掲載されていました。




清光さんのお兄さんの喜多條忠さん(現在作詞家協会会長)は、神田川(かぐや姫)、メランコリー(梓みちよ)、やさしい悪魔(キャンディーズ)などの大ヒット曲を手がけた売れっ子の作詞家で、家業の昆布屋を継がなかったこことで、清光さんがあまり好きでなかった昆布の仕事を継ぐことになったそうです。

ところが30歳の中頃から昆布が好きになってきて、仕事にのめり込むようになりました。

?昭和47年頃、昆布の需要を伸ばしていく目的で始めた養殖事業が、太陽の紫外線の遮断やプランクトンの不足が原因で、天然昆布が極端に減ることになりました。結果的に減産になったわけです。

将来に不安を感じた清光さんがいろいろと情報を集めたところ、サハリンに天然昆布があることを知り、墓参団に紛れて入国して調査。様々なトラブルを乗り越えて三本の昆布をサンプルとして隠して持ち帰ることに成功しました。

その後、サハリン昆布輸入促進協議会を立ち上げて、正式に輸入できるまでのいきさつが、まるでドラマのように展開されていました。

?喜多條淳隆さんに、その写真と記事を見せて「この方はどなたですか?」と聞くと「あ、親父です」。
正食協会と約20年ぶりに世代を超えて再会し、ご縁が復活したことになり感慨深い勉強会となりました。


※次回に続きます

大阪昆布海産さんHP
昆布の種類やレシピなど掲載されています
http://osakakombu.jp/
  • 2019年11月18日 10時50分更新
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