ブログ「マクロなポケット」Blog

6/16(日) 福井ツアー

正食クッキングスクールの講師・指導員の方々と、マクロビオティックの源流である食養生の始祖、石塚左玄の出身地である「福井県」に行ってきました。今回、正食協会が企画した福井ツアーは、NPOフードヘルス石塚左玄塾のご協力によって実現できました。

小雨降る福井駅に32名が集合。観光バスに乗り日本で唯一の油あげ専門レストラン「谷口屋」に向かいました。

福井は昔から浄土真宗が盛んな土地で、親鸞上人の法要にあたる報恩講などの行事で精進料理として油揚げをよく食べていました。
今もその伝統は受け継がれているそうで、全国で一番油あげの消費量が多いのが福井県なのです。

谷口屋の油揚げは、国産大豆と地元の清らかな水、越前の海で採取した天然にがりで作った豆腐を、約50分かけて手作業で揚げています。使用する油は、遺伝子組み換えではない原料を、圧搾した菜種油や太白胡麻油を使用しています。

  


四代目の谷口誠さんの説明を受けた後にお楽しみの食事。「十割おろしそば御膳」をいただきました。
ぶ厚く大きな油揚げ(一辺14㎝、厚さ3㎝)が手強かったです。
油が良いせいか、しつこくもなくもたれなかったのは、食後の皆さんの共通した感想です。

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次に向かったのが曹洞宗大本山・永平寺。永平寺は、寛元二年(一二四四)に道元禅師によって開かれた座禅修行の道場。
四方を山に囲まれた深山幽谷の地に、大小七十余りの建物が並んでいます。

集合時間を決め、自由に見てもらうことにしました。


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永平寺の資料からの引用です。

◆修行・・・修行僧の一日は、生活とかけ離れたものではなく、まさに日常生活そのままが修行です。

◆座禅・・・禅は修行の根本です。背筋を伸ばして姿勢を正し、静かに息を整えた姿は、み仏の姿そのものです。

◆朝課・・・朝の座禅が終わると、法堂に移り、朝課(朝のおつとめ)を行います。
      修行僧の一糸乱れぬ読経の声が永平寺の山内に響き渡ります。

◆行鉢・・・行鉢とは正式な作法に則り食事をいただくことです。
      食事は多くの関わり合いの中に生かされていることに感謝し、いのちと向き合う大切な時間です。

◆作務・・・作務とは座禅や読経のほかに行う掃除などのことを指します。
      毎日行われる回廊の雑巾掛けなどは「動の座禅」といえます。

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たくさんの修行僧が、背筋の伸びた良い姿勢で静かに動く姿が印象に残りました。

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次の目的地、マルカワみそまでの移動時間を利用して、NPO法人フードヘルス石塚左玄塾の岩佐勢市理事長に「食育の祖 石塚左玄に学ぶ」をテーマに講演していただきました。


福井県と石塚左玄の紹介から始まり、「第3次ふくいの食育・地産地消推進計画」のお話からSDGsまで、わかりやすく話していただきました。岩佐理事長の食育にかける熱意が伝わってきました。

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マルカワみそ株式会社に到着。

九代目の河崎宏さんと常務の河崎紘徳さんから、味噌の作り方やマルカワみその特徴について説明を聞くことができました。

  
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マルカワさんは、仕込んでから自然の発酵速度に任せ、約10カ月発酵・熟成の天然醸造専門の味噌蔵です。

製造しているのは、有機米みそ、有機麦みそ、有機豆みそ、有機調合みそ、有機あまざけ、有機即席みそ汁など、有機に特化した商品がほとんどです。

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おいしい甘酒をいただいた後、マルカワさんを後にして、福井駅に戻りました。
バスから降りると、雨上がりの空に美しい虹が架かっていました。

ここで現地解散。駅前のビルにある福井市観光物産館「福福館」(石塚左玄塾の会員で、指導員資格を持つ野坂淳一さんの勤める会社のお店です)で、買い物をしたり、お茶を飲み休憩をする人たちも多くおられました。

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解散後、福井駅西口に、福井で生息していたフクイラプトル、フクイサウルス、フクイティタンの、動く実物大モニュメントを見学。

福井県は、まさに「恐竜王国」と呼ぶにふさわしく、国内随一の恐竜化石の産出地です。
世界最大級、福井県立恐竜博物館があるのです。

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  • 2019年07月02日 17時00分更新
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