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マクロビオティック手当て法・望診講座が開催されました

66日土曜日。正食協会の理事、岡部賢二先生のマクロビオティック手当法・望診講座第二弾の第3回「心臓系の手当てと望診~ごま塩、葛梅醤番茶、還元塩を使った手当て~」が開催されました。   夏場弱りやすくなる経絡、心臓と小腸の望診をお話してみたいと思います。熱中症とか夏バテ、脱水症状対策となるお話と思ってください。   心臓と小腸が一つの経絡を作っていまして、これを心・小腸系といいます。心・小腸系の大事な役目は心臓が担っている血液の循環、血液の流れが滞らないように、循環させるポンプのような働きが心臓です。   小腸というところは、造血を行っている場所とマクロビオティック医学では捉えているわけですけど、その小腸が造った血液を循環させる働きが心臓であるわけなんですね。   もう一つ大事な働きは何かと言うと、血液だけでなく、熱の循環、これがとても大事な心・小腸系の働きです。ところが熱の循環が最も滞りやすくなるのが夏場ですね。   季節で言うと梅雨から一番暑い真夏の頃、6月、7月、8月です。環境の暑さがピークに達するのがこの頃。環境が発する暑さの熱と、体の熱が反発して、オーバーヒート状態になります。熱が滞ってしまって体全体がオーバーヒートを起こすようなトラブルが夏場増えるわけです。   熱がこもってしまってコントロールできなくなってしまう症状を熱中症と呼んでいるわけです。お年寄りに多発して、熱中症で脱水症状を起こして亡くなる方が結構多いわけです。   では、熱中症にならないためには、どうすればよいかと言うと、体を冷却する、これをクールダウンと言いますけど、ほどよく冷やしてあげる必要があるわけです。皆さん何をもって体というのは体温調節をしていると思いますか。 体の体温調節はどこが担っていると思いますか。汗ですね。   暑い時に、玄関先に“打ち水”すると涼しくなるのは、水が熱を吸って蒸発する時に、気化熱という形で熱を奪っていくんです。人間の場合の体温調節は、気化熱を利用した発汗作用ですね。汗が出ることによって熱が放熱、放散された結果、体が心地良い涼しい状態になり、熱中症を予防することができるわけです。だから汗というのは体温調節機能を担っている大事な働きなんです。   どうすれば汗がうまくかけるかというと、汗の成分が大事なんです。汗をなめるとしょっぱいように塩が含まれています。涙も鼻水も血液もおしっこもしょっぱいです。 血液はしょっぱい。太古の海水の成分とほぼ同じ成分バランスと言われていまして、血液や体液の塩分濃度は0.85%ですね。ちなみに海水の塩分濃度は3%です。   体液は、塩分がないと抜けない。体温調節する汗も鼻水もおしっこも、塩気がないと出ていかないんですよ。出て行かない人は“むくみ”という水が溜まる状態が出てきます。   塩気が悪い悪いと言われるので、基本的に塩気を控えていると言う人が全国的に多くなりました。でも、塩気がないと汗がかけないんですよ。それを脱水症状と言います。脱水というのは水が抜けきった症状ではなくて、塩分がなくなった状態です。脱水症状とは脱塩の症状のことを実は言うんですね。   次回の手当て法・望診講座は、 1 88日(土)「炎症や腫瘍、体の毒出しに」里芋・豆腐を使った手当て、体質の望診」 2 103日(土)「呼吸器やアレルギー疾患、リンパ系のトラブルに」大根やレンコン、干し椎茸を使った手当て、肺・大腸系の望診 3 125日(土)「婦人科・内分泌系の病気に」ビワの葉やコンニャク、そばを使った手当て、腎・膀胱系の望診」                                                     (山口 徹平)      
  • 2015年06月11日 13時08分更新
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