12月2日火曜日。オーガニック&マクロビオティック企業、むそう商事の中山陽彦さんと江原大貴さんと共に、オーストラリアからのお客様が正食協会に来られました。Wary Organic社は、オーストラリアで現在9店舗を展開、さらに今後2店舗新規オープンする予定の元気な会社で、小売り店内にカフェもあるとお聞きしました。モットーはaffordable real food(手頃感ある真の食べもの)。2012年に、千葉県いすみ市に田畑つき古民家スペース「ブラウンズフィールド」を運営し、自給的生活をめざすマクロビオティック料理家の中島デコさんが、むそう商事やオーストラリアのスパイラルフーズの協力を得て、メルボルン、バイロンベイ、ブリスベン、シドニーと巡業(?)した際、Wary Organic社の店舗でも料理教室を行いました。社長を務める奥様デボラ(Deborah)さんとご主人の今回の来日は完全プライベート。店舗で取り扱っている日本の商品の生産者巡りはするものの、以前から興味のあった日本を一カ月かけて観光し、本物の日本食を体験することが目的。4日からは北海道入りし、一週間スキーを楽しむようです。デボラさんはオーガニックフードに関心を持って、このビジネスを始められました。きっかけは長男が子供の時、強度のアレルギー(特に食品添加物)に悩まされていた事。当時、かかっていたドクターの勧めは、食品をすべてオーガニックにすることだったようです。実行すると6カ月で長男のアレルギーが治ったとのことです。現在、長男は店舗運営に携わっています。注目する点は志高いデボラさんのような人が、オーガニックの小売りビジネスを成功させられる土壌がオーストラリアにあるという事です。果たして、このような土壌が日本に生まれるでしょうか。(取材協力中山陽彦さん)