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田植え&能楽体験イベント「農ライフ能ミュージック」

 

68日、兵庫県丹波市春日近郊の大路にて

田植えと能楽を体験するイベント

「農ライフ能ミュージック」がおこなわれました。

 

このイベントは、

丹波市で農家レストラン「三心五観」を営む藤本傑士さんと

若手能楽師上田敦史さんの出会いから実現しました。

 

当日は爽やかな晴天。

9時半に大路小学校の駐車場にいったん集合し、

そこからスタッフさんの案内で、会場となる

「三心五観」さんの田んぼへと向かいます。

 

広い原っぱの駐車場では、赤ちゃんの手のひらほどの

大きさのカエルが出迎えてくれました。

 

各自受付を済ませて、田んぼへと移動。

まずは「お田植え祭」がとりおこなわれました。

丹波市春日にある兵主神社さんが今回のイベントの趣旨に

賛同し、協力していただいたとのこと。

古来より稲作を中心とした文化を形成してきた日本、

田植えの前に豊作を祈る神事はとても重要なものでした。 農能1.JPG

↑神事について解説をする神主さん(中央) (写真右より、藤本さん、上田さん、丹波市で野外保育などの 活動をされている「マリオ」さんこと山崎春人さん) 農能2.JPG

田んぼに立てた竹につけられた、神様の依代(お札)。 収穫が終わるまで、田んぼを見守ってもらいます。

代表者3名が苗を植えた後、玉串を奉納し、 豊穣を祈る祝詞が読み上げられました。

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そして駐車場につくられた野外舞台にて、

「鼓舞志座」の皆さんによる能楽ライブが始まります。

神事にも通じる「式三番」:翁・三番叟(三番三)は、

国家泰平、五穀豊穣を祈る演目。

能楽の源流ともされ、古来より重視されてきました。

また、能楽の源流のひとつでもある田楽は、田植えの際に

豊穣を祈るものです。

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「能」と「農」には相通ずるものがある、

それが、このイベントのコンセプトのひとつでもあります。

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演奏を堪能した後は、いよいよ田植え開始。 農能9.JPG

田植えの手順を藤本さんとマリオさんに教えていただき、 いざ田んぼへ。

今回植えるのは、“奇跡の米”と呼ばれる「イセヒカリ」。

伊勢神宮の神田でコシヒカリから突然変異したとされる、

とても病気にも強い品種です。

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意外と深く、泥に足をとられてしまいます。

お子さんたちも、田んぼの冷たいどろどろを感じながら、 チャレンジ。

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木枠につけられた印を目安に、苗を植えていきます。 農能12.JPG

老いも若きも関係なく、

先ほどまできりりと袴姿だった能楽師の皆さんも、

一緒に泥んこになって、田植えに励みました。

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田植えが佳境に入るころ、

スタッフの皆さんはお昼の準備に。

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こちらがいただいた昼食(大人用) 農能15.JPG

左から時計回りに、去年とれたイセヒカリの玄米おむすび、

七分づき米のおにぎり、人参・玉ねぎ・椎茸の重ね煮、

そばの間引き菜の和え物、レタスと野菜ドレッシングのサラダ、

こんにゃくの味噌田楽、中央に野菜チヂミ。

野菜は基本自家菜園のもの(間引き菜はご近所から)。

お茶も、丹波で作られた番茶とのことでした。

田植えを終えた畦に腰かけ、

労働後ののどかな昼下がりを満喫しながら

いただきました。

そのまま少し休憩に入り、最後は雨乞いを祈願しての、

能楽ライブとなりました。

農能16.JPG 再び、袴姿に着替えて登場の「鼓舞志座」の皆さん。 農能17.JPG

水の神様といえば、龍神。

お能で龍神が登場するときの曲「早笛(はやふえ)」が、

苗がそよぐ田んぼの傍で響きます。

また、笛、小鼓、大鼓、太鼓の特徴や、

なぜ金属製の楽器や三味線などの

弦楽器が能楽で使われていないのか、

といったお話がありました。 農能18.JPG 農能19.JPG 農能20.JPG

「能には、この世のものでない存在が多く登場します。

金属の音は霊を祓うといわれ、これは木火土金水の陰陽五行の

考えにも通じます。

また、三味線などは、生きている人間が舞い歌う音。

そのため、神様や幽霊とともに舞う能では、

それらを使わずに笛や鼓、太鼓で演奏します」

締めは、龍女が登場するときの「盤鐘調早舞」。

力強く、かつ包容力のある囃子の音色に、

“恵みの雨”を全員で願いました。

 

そしてアンコールは、「石橋」。

獅子が岩山に遊ぶ威勢の良い曲で、 最後を盛り上げていただきました。

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主催者である藤本さんに、お話を伺いました。

「元々は神戸市灘区で塩ラーメンのお店をしており、

その頃から無添加のラーメンを出すなど『食』には気をつけていました。

あるとき、お客さんに『舎爐夢ヒュッテ』を教えてもらい、訪れて

『こんな農的な生活がしたい!』と思って、 縁あって丹波市に移住しました。

レストラン『三心五観』は去年8月から始めましたが、

イセヒカリを自分で栽培してお店で出したり、

自家菜園の畑での農業体験などをしたりと、

来られたお客様にも喜んでいただいています。

今日のような田植え体験のイベントは初めてですが、

能楽とのコラボレーションは、お店に来られた上田さんと話していて、

『農』と『能』には相通ずるものがある、とお互いに思ったことから

企画しました。

田植えは今やほとんどが機械植え。効率はいいですが、効率や結果を

重視しすぎて自然への感謝や、自然と調和する意識が薄れてしまって

いる気がします。

 今回のコンセプトは、“原点回帰”と“自然との調和”。

兵主神社さんや、『マリオクラブ』のマリオさんなど、地域の方や

移住者の先輩がたとのご協力もあって、実現できました」

 

盛況に終わった田植えイベント。

今後は収穫イベントを目標に、草取りボランティアなど、 継続的に皆で米作りをサポートしていけるように 取り組んでいきたい、とのことでした。

 

海外より定評のある、日本の「ものづくり」。

その品質の良さは、もちろん厳選した材料や精密な機械、

合理的な工程によるものかもしれません。

しかし、決して一朝一夕には出来上がらない熟練の職人技は、

毎日毎日、つくりあげるものとの対話を積み重ねて

生み出されるもの。

それは、お米や野菜といった農作物、

そして料理や、その料理を食べて日々を過ごす人の心身にも、

同じことが言えるのではないでしょうか。

 

このイベントの模様は、「むすび」にも

ご紹介する予定ですので、どうぞお楽しみに。

 

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Macropocket(正食協会事務局)

JAPAN MACROBIOTIC ASSOCIATION

http://www.macrobiotic.gr.jp/

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  • 2013年06月13日 18時21分更新
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